知らず知らずえいやと投げた蕾は行方知れず――by凛として咲く花の如く

はてさて、こんばんは。
今宵も暑いですし、数日振りの日記ですね。
一月でしたっけか。
その間に、と言っても最近ですが色々ありましたね、静岡で地震や台風や。
こちらではあまりそう言う天災はございませんけども、皆様はご健在でしょうか?
……ううむ、書くこと無いなぁ。
さて、今は狩猟者を執筆中で、昔調べた伝承を洗いなおしています。
その中で、狩猟者の作中でも著されている鬼という生き物について解説してみましょう。
二本の角、虎の腰巻、赤や青やの色に、人からかけ離れた巨躯。
人を喰らい、金銀財宝をしこたま溜め込み、悪行の限りを尽くす。
かと思えば人のために島を引き、仲間と人の仲を取り持つために悪役になったり。
日本にある昔話のお決まりと言えばお決まりですが、基本悪、ときどき善。
また、鬼と言えども拙著の狩猟者にも出てきた牛鬼や、とある昔話で宮廷陰陽士が死して変化した仙鬼など種類も多数。
鬼嫁、鬼婆、鬼教官、鬼ダチ……鬼という言葉を利用した日本語も多数。
節分と言うメジャーなイベントもあり、鬼という存在は日本では最もメジャーと呼べるかもしれません。
この鬼の起源は様々ありますが、有力なものの一つで、夜道の闇というものがありまして。
昔、まだ街灯もなかった頃、夜道の照らせない箇所に何かが潜んでいないかと言う恐怖が人々に鬼の姿を映していたのではないか。
現代、街灯に照らされない夜道の闇、そこに未だ鬼はいるのでしょうか?
――集中講義が終わって少し嬉しいグリモアでした。
それでは。